こんにちは、マリッコです。
今回は、背縫いのない子どもに必要と言われる「背守り」を作ったお話を。
3歳女児の被布に付けたものです。
そもそも背守り(せまもり)とは…
大人の着物は反物を縦に繋いだ中心線が背中の縫い目になっていますが、小さい子どもだと反物の幅だけで身頃が完成してしまいます。=背中に縫い目がない。
縫い目=目がない、ということから、そこから邪気が入ってくるとされ、それを避けるために丁度背中にあたる部分に飾り縫いをしていたそうです。
本来なら着物自体にモチーフを刺すのでしょうが、参考にした「はじめてでも縫えるこどもの着物」では、「押絵(おしえ)」というものを代わりに背中に縫い付けていました。
それを参考に、かつ自分の好みのモチーフで、しかもできるだけあるもので作成したのが今回の背守りです。
材料
- 厚紙(折り紙のパックに入っているものでも何でも)
- スポンジシート(贈答品の果物などの緩衝に使われているような)
- 好みの色の生地(今回は、白=千鳥の部分、赤=左の部分、青=波の部分)適量
- 飾りのビーズ各種(今回は、目=ダイソーのスワロフスキー、足=銀色の竹ビーズ)
- 房用の刺繍糸適量(つける場合。これは私のオリジナルなので、意味はありません)
- 接着剤(速乾アクリアstickを使用。つまみ細工の時にも活躍しました)
作り方
手芸というより、工作に近いかもしれません。
布を切るときには布用ハサミを、紙を切るときには紙用のハサミを使用してください。
モチーフを決めて、型紙を作る
モチーフを決めます。あまり細かいものだと、表現しきれないかもしれないので、簡単なもので。
ちなみに上の画像の背守りの大きさは直径4.5センチです。5センチ以内で作ったほうが目立ちすぎずによいのかな?と思います。
モチーフを厚紙に写して、芯を貼る
厚紙に、スポンジシートを貼っていきます。
モチーフを写すのが面倒な時には、モチーフをコピーなりして直接厚紙に貼って、その上にスポンジシートを貼っても。
ちなみに、これの場合、下2つ(赤と波の部分)がくっつくと直径4.5センチの円になり、その上に白の鳥を載せるようになります。
台紙に生地を巻きとめる
それぞれの布を台紙よりも少し大きめに切って、台紙に巻くように裏側に接着剤を付けて巻いていきます。
一番上の円形のものは、最終的にすべてのものの台紙になるものです。同じように厚紙+スポンジシートで、生地を巻きとめていきます。
この部分だけ、生地の部分(いわゆる表の部分)が、着物と接する面になるようにします。
台にモチーフを貼り合わせる、紐を編んで周りを囲む
丸の台紙の裏面(厚紙が見えている部分)に、まず赤と波の部分を載せて貼り合わせ、そのあとバランスを見て千鳥を配置していきます。
これだけだと、台紙からモチーフが浮いてしまうように見えたので、刺繍糸で(画像ではアジアンコード=ピンク、刺繍糸=銀)ミサンガを作り、モチーフの円周を覆っています。
組紐でも素敵だな、と思ったのですが、習得する時間がなく。
気にならなければそのままでも良いし、すこし幅が広めのリボンや紐などでアレンジしてもよいかと思います。
ちなみに、房のように垂らしているのは、意味はありません。。。
紐が多くて、きれいにまとめられる自信がなかったので、あえてこうしました。
ビーズを配置していく
ミサンガを巻いたら、最終的な仕上げです。
今回は千鳥の足を竹ビーズでにしたので、バランスを見て縫い止めています。
また、目はダイソーのスワロフスキービーズを使用しています。キラキラできれいです。
完成&着物に縫い付け
台紙の後ろ側(着物側)が生地になっているので、そこに針を通して被布に縫い止めていきます。
ざくざくと何か所か止めるだけで大丈夫だと思います。
バランスをみて配置してください。特に、ずれないように。
終わりに
被布に付ける背守りを、なんちゃって押絵で手作りしたお話でした。
どこかで習ったわけでもなく、何となく作ってみただけなので、本格的なものが必要な方は市販のものを購入されてください。
ちなみに、今回のモチーフの波の部分は、上の子(男児)の5歳七五三で使用した着物の残りを使用しています。小さなお揃いです。笑