こんにちは,マリッコです。
地味に進んでいる娘の七歳七五三プロジェクト,にじいろのきもの。
ようやく手染めした絹のリボンでのバラの刺繍も終わり,飛躍するユニコーンにも色を入れることが完了したので紹介します。
リボン刺繍
予定通り,DMCのスクエアフープとダイソーの土台を使った刺繍台で
自分で精練・娘が染色したリボンで
じわじわと刺してゆきました。
色の感じなんかは刺しながら考えてゆき,たまに娘本人の指導も入ります。
これはお袖の後ろ側の目立たないところなので,練習がてら。
参考にしているのは,小倉ゆき子さんのリボン刺繍の本です。
つぼみやら葉っぱやらを付けていきます。
刺し終わったらフープから外します。
フリクションペンで下絵を描いているので,それを消すべく,後ろから丁寧にアイロンをかけます。
お花が立体的なので,潰さないように少し浮かせ気味で。
きれいに消えました!
この調子でどんどん刺してゆき,すべてのリボン刺繍が刺し終わったのがこちら。
お袖の前と後ろ。
後身頃と背中。
前身頃は,ユニコーンを残すのみとなりました。
ユニコーン刺繍
さてさて一番の難関であるユニコーン。
今回は,本当にいろいろと刺繍の本を読み漁った中で,クロエ・ジョルダーノさんの刺繍の方法を参考にしました。
とにかくリアルなのが決め手!
でも,色はユメカワにしてね。
クロエさんの刺繍は,なんと刺繍糸ではなく,普通の縫い糸を使用しているとのこと。
通常の刺繍糸よりも糸が細いので,繊細な毛の流れなどを表現できているようです。
マリッコはせっかく絹にこだわって作っているので,ユニコーン本体は絹の手縫い糸を使用することにしました。
その他の髪の毛やしっぽなどは,日本刺繍の撚り糸を1本に割いたものを使うことにします。
色は娘本人が選びました。
ここは〇番,ここは△番…。
本の通りに,鼻から刺していきます。
細くて短めの手縫い針を使用して,地道に刺していきます。
使用する手法としては,いわゆるロングアンドショートステッチというのでしょうか。
あまり規則正しくなりすぎないように,ランダムに刺していきます。
同じ色ばかりでは飽きるので,面をどんどん埋めていくような順番で刺していきました。
娘が指定した通りの色で刺していっているのですが,何となくここで青がやたら浮くような感じがしてきます。
通りかかった鬼監督の指導が入ります。
ん?ここ何番?少し濃くない?
えっ,ご指定の通りの色なのですが…
少しハイライト入れときますね!!!
まぁいいでしょう
体が少しできてきました。
毛の流れに気を付けつつ,無心に刺していきます。
毛が薄いので,少し長めのステッチで埋めていくようにします。
しっぽを埋め始めます。
目立たないですが髪の毛の流れに細い金色を入れています。
蹄の部分も刺しました。
縁の部分を,金色の2本どりした糸で「駒掛け」(フランス刺繍では「コーチング」というそう)で処理して完成です。
のべ5日くらい掛かりました
これは,前身頃になります。全体ではこんな感じ。
終わりに
仕立てをする前の段階が長すぎる七五三着物本体の刺繍のお話でした。
早くしないと11月になっちゃう!
でも,夏休み中に何とかめどがついて良かったです。