こんにちは、マリッコです。
準備編・生地編と書いてきた七五三ハンドメイドについてですが、具体的に5歳男児のお仕度についての経験をご紹介します。
少しでも参考になることがあれば嬉しいです。
参考書は「はじめてでも縫える こどものきもの」
最初は図書館で借りてみましたが、いかんせん期限の2週間で初心者がどうにかなるものでもないし、翌年に娘3歳のお祝いが控えていたのですぐ購入に至りました。
特に男の子のお仕度が詳しく載っているのは他に類をみないのでは。
イラストも分かりやすいし、とにかく作ってみたいママの気持ちに寄り添ってくれていることがポイントが高いかな、と思います。
とにかく最初は単語が分からないので読み込み必須、分からないものは検索していきました。
肌襦袢を作る
まずは、甚平の復習ということで、さらしを使って肌着となる肌襦袢を作ってみました。
裁ち方、のところで幅が36センチの反物を使用しているようなのですが、なかなか36センチの幅のさらしが見当たらず。34センチのものを5m購入し作りましたが、大きな問題はありませんでした。
上に半襟をかけました。同じところで腰ひもも購入しました。安い!
単衣(ひとえ)を縫う
男の子が中に着る着物は、単衣(ひとえ)といって裏地の付いていないものです。作り方としては、浴衣と一緒の様子。ここで、すったもんだの末に反物に戻された、例の生地の登場です。
全体に模様があるものだから、柄合わせなど難しいことを考えなくてもよいでしょう、と思っていたのですが、ここで悩みの種が一つ。元の着物では、前身頃の部分の青海波の模様が上下逆なんです。着物は、一枚の反物で前身頃と後身頃をカバーしているのですが、そうすると上下のある柄の場合、前後のどちらかが柄が逆に出てしまうのです。肩で繋ぐことはできなくて。
通常であれば、どちらかというと「後ろ姿」を重視するようで、後ろから見たときに上下正しい柄を出すようにするそうで。なので、元の着物は正しいのです。でも今回は羽織で隠してしまうので意味がなく、(私は意味がないと判断しましたが、他にも何か重大な理由があるのかもしれません)この着物に限っては前身頃に上下正しい柄が出るようにしました。
着物をリメイクして使うときには、元の部分と同じように使うのが結局良いと思います。
例えば、袖は袖に、身頃は身頃に、というように。当然一つ一つは大人用と子ども用では全然違いますが、意外と「身頃の残りを袖に」というような使い方は出来ませんでした。長さが足りなくて。
最初は、「大人用の着物から、子ども用の着物と羽織の2着」作りたいな、なんて思っていましたけど、とんでもない話でした。笑
子どもとはいえ、既に大人の半分以上は身長ありますから
(2020.9追記)
このころの息子と同じ歳になった娘用に、浴衣を作りました。
単衣のきものと作り方は同じです。(着物と浴衣、男子用と女子用で袖の作りは多少違いますが)
特に男子の単衣の着物は襟元しか見えないので、積極的にミシンを活用するのは大いにアリだとマリッコは思います。
羽織を作る!
準備編で紹介したように、「初心者が、いきなり袷を作るなんて…(無謀)」と和裁教室の見学で打ちのめされたマリッコですが、ここで先生のおっしゃることが良くわかることとなったのです。
確かに難しいし、何だか「袋になる」というお言葉通りになった気がします。笑
でもいいの。気持ちが大事。笑
ここで、羽織の元になる羽織をご覧ください。女羽織というもので、昔はよく授業参観などのお出掛けのときに重宝されていたアイテムだそうです。実はちょうど家紋が入っていて、シックでよいかな、と思い採用しました。
頑張って作ったんですが、単衣と違って、確かに袷は難しい!!しかも生地が縮んでたのか幅が一定にならず(洗い方がまずかったのか?そもそも縮緬が難しいのか?)、更に裏地に選んだものがツルツル滑って縫いにくく…長さがキッチリ決まっている袷、1か所ずれると他の辻褄合わせがうまくいかなくなり…何だか納得のいかない仕上がりでしたが仕方ない。
ここで、ただ単に着物を作るだけではつまらないので、当時息子がハマっていたウルトラマンに登場してもらうことにしました。
息子は「自分だけウルトラマンを隠し持っていることを知っている」というような、いい反応でした。
袴は購入、付随する小物と、草履アレンジ
問題の袴です。これは購入しました。何故なら、
・あるものだけで対応すると本当に地味になってしまう
・単衣と袴を作った時点で、マリッコの興味が満たされた
からです。
更に袴の柄に関しては息子の意見を採用しました。
金色で
きん……
…はい。
まだまだ難しい気持ちのお年頃である本人の希望を尊重することも、きっと当日の機嫌やモチベーションの上昇にも繋がるかと。
そして、袴には他に必要な小物が一式付いているのです。そこもかなり高ポイントでした。
ちなみに、このセットに付いている小物は、「羽織紐、角帯、袴、草履、懐剣、扇子、お守り袋」です。
一つ、草履だけアレンジしてみたのでご紹介します。
少しでも息子の気持ちをひけるように、と、ここでもウルトラマン登場です。キャラクターが上部にくるように鼻緒に巻き、適宜縫い合わせるのみの簡易的なものなので、元の鼻緒の感じは見えちゃってますが。とにかく、本番までに鼻緒をギュウギュウに伸ばしてやりました。なかなか上手に履いていたと思います。
当日の着付け、お直しについて
着付けに関しては、男子だし、YouTubeを見ながら自宅で行いました。
肩揚げしてバッチリ、と思ったのですが、想像以上に羽織の丈が長い…そのため、急遽羽織も腰上げしました。うちの子の身長が低かったせいでしょうかね??
私のバイブル「初めてでも縫える~」ですが、丈に関しては羽織も、3歳女児の被布も少し長めに仕上がる気がします。
当日の写真について
マリッコ家では、夫も私も写真が得意ではなく、子どもたちのお宮参りではどちらもスタジオで写真を撮ったのですが表情ガッチガチで後から見返さないものでした。
今回は、もうスタジオはいいや、という話をしていたのですが、せっかくなので写真は残したい、ということで白羽の矢がたったのが、「ロケーション撮影」。
指定の場所で1時間、カメラマンが撮影してくれて、交通費・データ・撮影料すべて込みで土日祝日なら23.800円(税抜)。平日なら19.800円(税抜)
翌年は違うカメラマンにお願いして、同じ神社で2回撮ったのですが、とてもよかったです。
今後、そのときの体験や、作ったアルバムのことなども書いていければと思います。
終わりに
今回は、息子5歳の七五三について書いてみました。2年前のことなので忘れてしまっていることもあります!笑
思い出したら追記していきたいです。