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時短のための帯揚げの作り方(改良版)

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こんにちは,マリッコです。
先日,マリッコにしては大変珍しくオーダーを承りました。
予想外に時短の帯揚げ加工。

着付けを習わないマリッコが時短のためだけに加工してみたものなので,お眼鏡に叶うか分からず一度試作したものを実際に見ていただき受注しました。
以前は卒園式の時間がない中イメージだけで作っていた帯揚げですが,今回もう一度作ってみたことで不必要な工程や工夫したい箇所が出てきたので,忘備録のためにもブログに残しておきます。

改善した点

以前は帯枕が入る部分の生地の上下を1cm程度端を折って縫い止めていましたが,そもそもほつれないし折り込んでしまうところなのでそこを排除しました。
そして帯揚げ全体の長さに着目。あまりに帯揚げが長い場合,結んだ後に帯の中にしまう生地の部分が多くなりもたつく原因になるのではと思い,全体の長さが140cmになるように調整してから加工をしました。
実は今回8枚加工を承ったのですが,もとの帯揚げの長さが違ってもこの調整のお陰で仕上がりはすべて同じ長さになっています。

作り方

まずは短くする分を計算します。
長い辺を半分に折って,端から端までの長さを測ります。今回は84cm。

短くする分を計算します。
①84cmを2倍して,全体の長さを出します(=168cm)
②①の長さから,仕上げたい長さ(今回は140cm)を引きます(=28cm)
 これが,全体の長さから縫い詰める分の長さになります。
③②の長さを2で割ります(=14cm)

今回は,帯揚げを半分に折った「わ」の部分から14cmのところを縫い詰めることになりました。
帯揚げは中表にして,「わ」の部分から14cmのところに上下に印をつけて…

縦にダダダとミシンで縫いました。

下の画像のように,袋状のようになっています。この部分を…

平らになじむように広げます。

こんな風にたたんで,上下の辺が合うようにアイロンをかけます。

袋になっている上下の辺を縫い止めるようにミシンをかけます。
この作業によって,帯揚げ全体の長さが140cmになっています。

中表にして,今度は長い辺を合わせるように畳みます。
下の画像の☆の部分は,帯揚げの中心です。

帯揚げの中心から10cmのところと15cmのところに印をつけます。

ミシンで,印をつけた部分を,縫い代1cmで縫い合わせます。
帯枕を入れ込む部分になります。

今,縫い止めたところに全体をくぐらせるようにして表に返します。

端の部分を広げて,アイロンで整えます。

下の辺を上に折り上げます(半分に折ります)
アイロンで折りぐせを付けます。

一度開きます。
今,付けた折りぐせに合わせて,上下の辺を中央の線に向けて折り,アイロンで折りぐせを付けます。

(写真はありませんが)更に上下の辺を,中央の線に向けて折ります。
帯揚げの中央付近にある,5cm縫った部分の端を起点に(下の画像の左の〇),5cmのところ(下の画像の右の〇)を…

こちらの画像のようにつまみます。待ち針でもOK。
中央の線に向けて集まっている部分が頂点になるように。

これと同じようにつまんで端までいくとこんな感じになります。
最初に付けた真ん中の折り筋は,下の画像で言うと一番下の辺になっています。

重なった山の部分の折り筋を合わせて縫いますが,出来るだけ糸が表に出ないように,頂点だけ掬って縫っています。
端から,先ほどピンチでつまんだところまで縫っていきます。
縫い糸2本どりで縫いました。

最終的に,縫った部分は一番内側に来るようになります。
反対側も同様に。
最後には,仕上がりの形になるようにアイロンで形を整えます。

終わりに

開いてみるとこんな感じで,長さの調節のために折りたたんだ部分は帯枕の内側に入ってしまうので,外からも目立たず,縫い止めているので恐らく邪魔になることもないと思います。

全体はこんな感じ。
帯枕を入れて,紐もきちんと外側に出るようになっています。

最近卒園入学もなく,着物を着てみようという機会もあまりなかったのですが,来たる上の子の小学校卒業&中学校入学のためにまた何かを改造してみようかな,という気持ちになったりならなかったり。
オーダー頂いたSさま,ありがとうございました。

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