こんにちは,マリッコです。
にじいろのきものをベースに準備している娘7歳の七五三。
いよいよ髪飾りを考える段になってきました。
かつて,「日本髪ってば何て可愛らしいんでしょう」と思って,わざわざかのこやちんころを試作してはブログにアップしていたマリッコですが…
ちなみに,髪飾りを作りますが,ご希望などあられますか
あるにきまってるでしょ
まずは,ご希望の髪型からイメージを固めていきます。
着物はこんなんです。
「7歳 七五三 髪型」などで検索していくと,色々な髪型が出てきます。
スクロールに余念がなかった娘の手が,ふと止まりました
髪の毛はね,ふんわりしていて,くるくるな,こんな感じで!
さようなら日本髪よ
で,飾りはどんな感じで?
やっぱり,紫と水色のバラでしょ。
私が染めるよ。
ずいぶん染めのハードルが低い小1だな
というわけで,髪型の感じからメインのものを1つ,サイドのものを1つ,下がりを1つ,というラインナップで考えてみることに。
とりあえず,バラのつまみ細工は初めてなので,そこからスタートです。
バラのつまみ細工 参考にした本
つまみ細工といえば,丸つまみや剣つまみでできるものが主流で,これまで特に名のない花をつまんできたマリッコ…
つまみ細工でバラって作れるの?
と,色々検索していた時に出会ったのがこちらの本。
とりあえず,これをベースにして作業を開始することにしました。
羽二重4匁を染色して,バラを作る
はじめてつまみ細工に触れてから4年。
最初は,つまみ細工=ちりめん,というイメージでした。だってつまみ細工用としてカットされて売られているものってだいたいがちりめんですから。
でも,どうしてももったりした感じになってしまうのが気に入らなかったりしていました。
そこで,色々検索していたら,とっても繊細なつまみ細工に出会ったのです。
何でできているのかな,と思って調べてみたら,それが「羽二重4匁」であることが分かりました。
ところがこの羽二重4匁,調べれば調べるほど実は現代においては作っているところもかなり限られていて,新品ではなかなか手に入りにくいか,なかなか高額であることがわかりました。
紙のような,吹けば飛ぶような,そんな感じの生地らしい
でもマリッコは知っています。
こういう,一般市場に流通しなくなったものでも取引ができる場所を。
メルカリっていうんですけれどもね。
お宝は一般家庭に眠っているのです
ということで,新品ではありませんが無事に羽二重4匁をゲットして,娘が染めてくれました。
畳むと結構色が濃くなるので,薄目を心掛けているそうです。
染めは,いつものみやこ染めを使用しています。
ムラ染めっぽくしてみたものを,つまんで,糊台に置いていきます。
今回は撥水の紙皿を使ってみました。
ちりめんと違って,糊をよく吸って途中で開かないし,つまみやすい!と感激。
ジップロックを切り開いたものに葺いていきます。
この時点では下に土台などはありません。乾くとぺりぺり剥がれるので。
少し大きめのものも作ってみます。
外側が大きめのはなびら,内側が小さめのはなびら,という感じで葺いていきました。
種類の違うものも。
はんくすの土台にも,大き目にムラ染めをした生地で葺いていきます。
はんくすの土台の作り方はこちら。
いくつか作ったので,厚紙の土台に布を巻き,フラワーワイヤーを通して脚付きの土台を作ります。
土台は,実際に作ったお花の大きさに合わせて作ったつもりでしたが,もう一回り小さくてもよかったかなぁと思っています。
でも時間がないので前に進みます。
土台にお花をボンドでくっ付けて乾かします。
花芯にビーズなどを載せても。
ここは時間をかけてきっちり乾かします。
娘によるお花のオーディションが行われました。
ここで,1位から順に,花形の髪飾りメンバーに加えていきます。
ちなみに,葉っぱは,しごきを作成したときにあまった生地を使用し,葉っぱの形にしたフラワーワイヤーに張り付けたもので作りました。
こちらが,トップのお花に葉っぱを盛り込んだアレンジになります。
コームにつけていきます。
コームなどにつけるときには,今回はつゆつきさんの本を参考にしました。
次点のお花たちは,かんざしに回ってもらいます。
下がりも作りました。
色がグラデーションになるように。
紐は輪っかにしてボンドで固定します。
本を参考にして,ワイヤーで引っかかる部分も作りました。
紐に下がりをつけていきます。
乾いたら,先端に,Tピンで金具を付けたビーズを付けて,紐の先は丸めてボンドで止めて固定します。
今回はやたら染めまくって結局余ったリボンも使いました。
真ん中をワイヤーで括って固定し,リボン結びをして,見えないところを針と糸で縫い留めています。
ワイヤー部分を,Uピンに固定しました。ボンドと絹の刺繍糸を使っています。
とりあえずこれで完成です。
終わりに
実は,完成したときに,実際にコームのものを娘の頭に飾ってみたのですが…
これは…普通の服と髪型であることを差し引いても
ずいぶん「あんみつ姫」だな…
ちょっとモリモリすぎて恥ずかしい…
とのことだったので,オーディションで勝ち上がったにも関わらず,2つくらいお花を間引きすることになりました。
本番はこちら。