こんにちは,マリッコです。
子どもの成長というのはときに突然目の前にやってきて,面食らうことがあります。
それは昨日の事でした。

え?半月前に合わせたときに大丈夫だったのに,
何で制服の袖からそんなに盛大にポロシャツの袖が出てるわけ???

昨日まで中に半袖のポロシャツ着てたからじゃない?
購入したときに大きめのサイズをチョイスし,袖丈詰めをしてもらっている状態だった息子の制服。
ここ数日の寒さで中に着こむポロシャツが長袖になった途端,ビローンとシャツの袖がこんにちはしているではないですか。
8分袖的なモードな感じになっていました。
これはダメでしょう,と思ったマリッコの脳裏に,2年前に百貨店の店員さんが言っていた言葉が浮かんできます。

袖を出す時には,ご用命くださいね。
きれいに袖を詰めるので,ご自宅では無理です。
1週間くらいかかりますけど。

どうやってこの2学期ど真ん中に1週間お預けできますかね
(それをやらないために衣替えがあるんですけどね)
ということで,夕方に帰宅してから翌朝登校するまでに何とか自分でできるんじゃないかと思い,禁断のリッパーを取り出したマリッコ。
結論から言うと,「できなくはないけれど,仕上がりはプロのようにはいかない,まぁ息子だけ着るならOK」です。
リッパーを入れてみる
どうやら,中の生地を触ってみると5㎝程度は余裕がある様子。
これが伸びしろってことです。

まずは表地と裏地の境目のところにリッパーを差し込んでいきます。


1周入れると,こんな感じになりました。

それでも,うまいこと伸びてきません。
原因は袖の下側の縫い合わせの部分にありました。
ここに,裏地が縫いこまれているのです。
なので,ここの縫い合わせの部分(=本体の表地の部分)も外していくことにしました。


中で綴じられているようでしたが,丁寧に外していくと引っ掛かりのない感じになってきます。
本来の袖口が出てきました。
すでに,本来の袖口は裏地と縫い合わされているので,ここは保持することにしました。

袖口に飾りボタンがあるので外しておきます。

縫い合わせ
アイロンを丁寧にかけて,今までの折り線を伸ばしていきます。
現状では,表地・裏地ともに袖の下の部分が離れているので,ここを縫い合わせていきます。
本当だったら最初のように,表地の縫い合わせ部分に裏地を挟み込んだ方が滑らかなんだと思いますが,そうするとせっかく保持している袖口の表地と裏地の縫い合わせを外さなければならないので諦めました。
まずは,表地部分を縫い合わせていきます。
ここはミシンを使いました。
切り裂いた部分から袖口まで一気にかけていきます。少し細かめの縫い目で。

ほこりが溜まっていたので,ここの段階できれいにしておきます。
下の画像が,表地を縫い合わせたところを,裏地方面からみたところです。
あとは裏地を縫い合わせるようにするのみ(あとはほつれている袖口を少し)です。

多分,普通のジャケットの作り方であれば表地と裏地をそれぞれ作ってから合わせるのでこの工程は発生しないと思うので(すべては袖口をまつり縫いしたくないから),ここも何とかミシンでやっちゃいます。
裏地を,出来上がりの形で合わせて…

ここを端っこギリギリにミシンをかけていきます。

縫い目が当たる状態になっているので,褒められたものではないですが,生地も柔らかいのでそれほど気にならないはず!!

気は心。
あとは,外れてしまった袖口の部分だけまつって…

飾りボタンを付け直して,出来上がりです。

ちなみに,ボタンの付ける位置は,一つ目が端から3cmのところ,二つ目は,一つ目から2.5cmのところでした。
出来上がりはこんな感じ。



紺だし夜だし全然写りませんでした
終わりに
かくして,何とか仕上がった制服。(実際は写真撮りながら1時間くらいでした)
翌朝,袖を通してみた息子が一言。

あ,なんか,のびてる。
伸ばしましたからね。。。
いつまでも小さめと思っていた(まぁ実際小さいんですが)息子ですが,知らないうちに大きくなってるもんだな,と思った秋でした。