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和裁経験ゼロから始める!七五三ハンドメイド☆生地編☆

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こんにちは、マリッコです。
少し前に書いた七五三ハンドメイドの続きです。今回は生地の準備編。
我が家では、基本的に生地は義実家にあるものを洗って使いました
「モノを受け継ぐ」ということが好きなもので。ただ、経年劣化や保存状態によって、思いもよらなかったことが起きたりしたので、そのあたりも書いていければと思います。
「生地はさすがに買うわ」という方はスルーでお願いします。
そして、当時はブログで紹介するなんて考えてもいなかったので、写真少な目です。ご了承ください。

あくまでもマリッコの経験によるものです。ご参考までに。

まずは、着物を選ぶ

以前の記事「七五三ハンドメイド 準備編」で、義実家から大量の着物を貰って帰宅したところまで書きました。5歳男児・3歳女児の仕立て済写真も最後に載せています。

今回はそこの続きから。
夫の祖母が持っていたものを中心に、もう50年近く前に亡くなった祖父のものも混じっているというラインナップ。年代はわかりませんが、少なくても昭和の時代のものでしょう、と想像。
丁寧な暮らしをしている姑のお陰で、虫食いもなく、状態がとてもよいと思われるものだらけです。
ここで問題になってくるのが、マリッコの着物の知識のなさ。

…これ、何に使うものなんだ?
そもそも、子どもの祝い着にしても大丈夫なのか?

触った感じで、正絹なのかポリエステルなのか、何という織り方なのか、格はどうなのか、
ま~~~~~ったく検討が付かない。。
ネットをもってしても、「正絹は燃やしてみないと分からない」とか書いてあるし。匂いが違うんだそうで。ただ、やってみたところで、そもそもそんな匂いを嗅いだ経験もないし。。。

ま、いいんじゃない適当で

気持ちが大事

商品タグのついていないものだし、売りに出すものでもない。せっかくの晴れ着だから、恥ずかしいものは着せたくないけれど、割り切りが大事、と思いました。本当に種類や用途を間違えたくない時には、専門の方にアドバイスを求めることをお勧めします。
そして、仕立て済の着物を解いて使う、というときには「手縫いで仕立ててあるもの」に限定したほうがよいかもしれません。ミシンで仕立ててあるものは、ほどくのが死ぬほど大変で、しかも生地の状態があまりよくないように思います。

色合わせ・柄・用途を考える

あるもので作る場合、ある程度限定されてくると思いますが、どのように色を合わせるか、も、なかなか頭を悩ませると思います。
しかも、息子5歳の時にはなぜか「花柄縛り」、着物は花柄がいい、と。。。
(結局、作る前に「やっぱり花柄はナシ」と本人から申告があり、男子花柄は免れたのですが…)
ちなみに、その頃にイメージさせていた感じはこちら。

こんな感じでイメージを掴もう作戦。

ただ、やっぱり必要な生地の長さを考えると、大人のもの→子どものもの、ではあるものの、元の形とそう違わないもので作るのが現実的かな、と思います。例えば、着物から着物、羽織から羽織、袴から袴、みたいな感じで。元が羽織だったものを着物にする、というのは少々難しいかもしれません。(男子の中に着る着物であれば、足元が袴で見えなくなるので、あらかじめ短く仕立てる、という方法はありかもしれませんが)
結局、息子の時には、女物の羽織をそのまま羽織に、女物の袷(裏地が付いている着物)を単衣(裏地が付いていない着物)にしました。袴については購入しました。

あるもので足りないときには、調達することも視野に

昔の着物を使う、というときに遭遇するのは、

なんか、地味だな…

という溜め息。シック、といえば聞こえはよいのですが、どうにもこうにも華やかさに欠けてしまう、ということもあるかもしれません。実際、最初はすべてあるもので頑張ろう、と思っていたのですが、

ん~。黄色とかないの?

という、子の希望。黄色は着せないよ??笑
それでも、やっぱり自分としても作っていて気持ちが上がるものにしたいのも事実。そういう時には調達することも視野に。実際には使いませんでしたが、上の花柄の着物は別の場所でゲットしたものです。
ネットだと、和の生地の取り扱いが多い「布がたり」さんもおすすめです。

混雑中


私は、どうしてもレトロな感じで、正絹のもの、更にオレンジ系の優しい菊の模様が良い!という気持ちがあったので、3歳娘の時の着物は楽天で中古の正絹の大人用着物を選びました。
あとは、リサイクルショップなどで着物を扱っているところがあれば、そういうところで見てみるのも楽しいかな、と思います。

着物を洗う方法!

長いこと保管されていた着物を使う前には、やっぱり洗いたい。
その方法も色々あるようでしたので紹介します。ちなみにマリッコは、ほぼ自宅で洗いました。
一部、専門店に依頼したものもあるのでご紹介します。

専門店に依頼

着物を洗う方法は、大きく分けて2種類かな、と思いました。
①丸洗い
②解いて、反物の状態に戻して洗う

高級なもの、縮みが心配なもの(とくに縮緬)は、専門店にお願いするのが良いのかな、と思います。ご近所にあればよいですが、ネットでも取り扱いがあるところはあるようです。今回のケースでは、どちらにしても1度解かないといけないので、「解き、はぬい」という作業が必要になると思います。

そして今回、マリッコが唯一専門店にお願いしたものをご紹介。義実家から持ち帰ってきたものの中に、「白生地」というものがありました。1反(12mくらい)そのまま未使用で箱に入っていたんですが、とにかくシミになってしまっている感じで。

ここから、染色したり模様を入れたりして
仕立てる用だったもの、らしい

色々なサイトを見てみたのですが、「シミになっているところを避けて布を裁つ」「自分で洗ってみても落ちない」という話しか見当たらず。これを白く戻す技術は「再練」というようで、楽天で対応してくれるところを見つけました。
【丹後織物工業組合指定】再練加工。
黄ばんだ着物用白生地反物の再精練加工代。

反物を送って、待つこと数日。戻ってきたものを恐る恐るみて、驚き!!

使用中で申し訳ありません。。

とにかく真っ白に戻してくださいました!これで、娘の被布を白いまま作りました。
ここは希望によって染色してくれたり、紋を入れてくれたりもしてくれます。

コインランドリーで、セルフドライクリーニング

「着物の洗い方 自分で」と検索していると、「コインランドリー」の「ドライクリーニングモード」を使用している方が何人かいらっしゃいました!
なんだそれ、すごい!!と思いましたが、このセルフドライクリーニング、置いてある場所がかなり少ないようで、マリッコは断念。トカイッテ、ステキネ。

自宅で洗濯してみる!!

そもそも成功するか分からないものにそんなにお金を出すわけにはいかない貧乏性マリッコ。成功談も失敗談もたくさんある「自宅で洗濯」に踏み切ったのです。結果としては、成功だったのかな???特に今回は問題なくできたケースかと。
本来、解いてから洗う、という洗い張りという方法が一般的かと思いますが、いかんせん「洗って大丈夫かも分からない」という感じだったので、丸洗い→解く、というルートを辿っています。

用意するもの

・「大きなタライ」なんてなかったので、子ども用プール
・おしゃれ着用洗剤(具体的に言うとエマール)

天候について

カンカン照りは適さないようなので、曇りベースで、でも雨の予報がない日(難しい!)

やってみる!!

子ども用プールをお風呂に置き、シャワーでぬるま湯を投入。そしてエマールも適量。
その後、えいっ!!と、着物を沈める。優しく押し洗い。ここでびっくり!!

ひー!!!

水がどんどん真っ黒になっていく!!

しかも防虫剤の匂いがすごい!!!

ええ、正直、これはやばいこれはやばいと、頭の中で繰り返しながら、でももう戻れない仕方ないやるしかない、と思って黙々と作業。水に付けると、とにかくナフタリン的な匂いがすごい勢いで立ち上ってきます。どこに隠れてた!?というレベルで、換気必須です。そして「もう、色が落ちちゃうんじゃないの」と思うくらいに水の色が…
そんなこんなを乗り越え、優しくすすいで、軽く丸めるように絞って、そのまま物干し台に。
「脱水にはかけず、水の重みで着物を伸ばす感じで、竿につるす」イメージで干しました。そこでヒタヒタと着物から落ちてくる水が、また黒いのですよ…。
ここで気を付けたのは、「着物1枚のみの作業にする」ことで、同時に2枚以上は作業しませんでした。
人によっては、生乾きのうちに取り込んでアイロン、という方もいらっしゃるようですが、マリッコはきれいに乾くまで放置してしまいました。

着物を解く

乾いたら、取り込んで解く作業です。
ちなみに、マリッコは既存の裏地は使いませんでした。再利用したのは表地のみ。

リッパーを使ってコツコツと

必要なものは、糸を切るリッパーと、ごみ箱、そしてガムテープ、アイロンです。
どこからでもよいですが、袖と本体を繋いであるところが一番の難所のように思うので、まずはそこからやっていました。特に袷(裏地がついているもの)を解くときには、まるで迷路のようで今、自分がどこの部分を解いているのか分からなくなります。日本の技術って本当にすごいと実感しながらの作業です。

解けたら糸はそのままでアイロン!

解きながらその糸を丁寧にごみ箱に、とやっていると本当に時間がなくなるので、解いたら糸はそのままで、とにかく折り目を取るようにアイロンをかけ、丸めたガムテープでペリペリと表面を撫でると、きれいに糸が取れてきます。ガムテープは、糸が付かなくなったらそのままごみ箱へポイ。

使うまでの保存方法

解いてアイロンをかけると、大小さまざまな四角い布が大量発生します。基本的には同じ形のものが2枚ずつ出てくると思うので、そこは一緒に。
せっかくきれいにアイロンをかけても、そのまま折りたたんでしまうと皺になってしまうので、何かに巻き付けての保存をお勧めします。
あれば、長いラップの芯。なければ大きめの広告(チラシ)を剣のように丸めたものを用意し、くるくる巻き付けていきます。

最後は輪ゴムでまとめてますが、
そこはお好みで。

終わりに

思い出の着物を再利用するまでの、マリッコ流の方法をご紹介しました。
どなたかの参考になれば幸いです。

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