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着付けレベル1で,自分でセレモニー着物を着るチャレンジ

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こんにちは,マリッコです。
無事に下の娘が幼稚園を卒園しました。
上の子と3歳差なので,マリッコは休みなしで6年間通ったことになります。

園バスなし,延長保育なしなので

なかなか親としては密度も濃い6年間でした

私,子どもが生まれるまでハンドメイドとは全く無縁で,ミシンを触ったのは中学校の家庭科が最後。
それでも,実母が何でもミシンで作ってくれるタイプの人で,それが嬉しかった記憶もあり,密やかに

何でも縫ってあげられるお母さんになりたい

と思っていました。
一念発起しミシンを購入,別に手作り推奨の園ではなかったのですが,「母の血が半分でも入っているなら,私にもできるはず」と信念をもちミシンと向き合い続けた現在,憧れだった子ども用のドレスも作れるようになりました。

肝心の娘はドレスを着ないタイプでしたけど,

幼稚園には何枚か納入させていただきました☆

3年前の息子の卒園式には,自作のスーツで臨んだマリッコ。
今回もスーツを作ろうかな,と思ったときに,想像以上に成長した自分のサイズに驚くことになったのです。

採寸コワイ。

娘の卒園を半年後に控えたころ,ネットをウロウロしていたときに,思いもよらない情報と巡り合うことになったのです。
その名も「セパレート着物」。

よく,和食料理屋さんのウエイトレスさんとかが着てるやつ???

上衣と下衣が分かれた二部式着物,上衣と下衣,それにおはしょり部分がベルトになった三部式着物,子どもの着物のように付紐がついたワンタッチ着物など,色々種類があることに気が付いたのです。

(ピーン!!)
これに作り帯をすれば,何とかなるのでは???


今回は結果的には娘の卒園式に「三部式着物」を作って臨んだのですが,そこに至るまでの経緯などを書いていきたいと思います。

マリッコの着付けレベル

着物は好きなんですが,着付けは習ったことがありません。
呉服屋さんの無料着付け教室も怖いし,日〇和装とかのお教室もネットで調べるととても行く気がしない。
市民センターでやっている着付け教室なんか1年単位で,いつまで通ったら自分で着られるようになるのかわからないし,そんなに時間はかけていられない。
それなら美容室で着付けてもらえばいいのでしょうが,行きつけの美容室は着付けはやっていないし,やってくれる美容室を探した上で子どもの準備をしつつ自分も朝6時から着付けとか無理無理の無理。
しかもコロナ禍で,式もあるかないか分からないし,自分も参加できる確証もないし。

成人してからきちんと着物を着たのは大学の卒業式のみ。結婚式はドレスでした。
自分で着付けたのは,パリでドレスコードのある劇場に行ったときと,上海で大学の同級生の結婚式に参列したときで,これも正直色々なものを省略した「なんちゃって着物」です。

海外の方が着物は気軽に着られました

必要なものもわからず,着物の格もイマイチ分からず,実際に着物を見ても附下と訪問着の違いもピンとこない(実際にこの2つは違いが曖昧なものもあるようですが),そんな状態からスタートです。

今回は,ふと図書館で見かけたこちらの本が参考になりました。

Bitly

着物・帯・小物の調達方法

マリッコの着物を着るシチュエーションは,とにかく「子どものセレモニー関係」です。
色々調べていくと,求めるべき着物の格は「色無地・訪問着・附下」に絞られることがわかりました。

色無地は,柄がなく,背中に紋が一つ付いているものが使いやすい。
訪問着は,着物の中の柄が一枚の絵のように繋がっているもの。
附下は,訪問着に比べて絵の付け方があっさりしているもの。


という理解しました。(あくまで私の理解。)

どれを選ぶのかは色々意見があって,
①あくまで子どもが主役なので,あまり母は目立たないよう色無地か附下
②セレモニーに華を添えるように,明るい訪問着

と,真逆とも思えるような考え方を見かけ困ってしまいましたが,とりあえず今回は「マリッコの顔があっさりしているので,訪問着だと顔が負けるけれど色無地だとのっぺらぼうになってしまうので,せめてもの附下」という折衷案を持ち,附下をメインに探していくことにしました。

どんな。

帯に関しては,「袋帯」一択です。
金か銀のおめでたい文様の袋帯で二重太鼓です。ハイ決まり。

それでも,元から成功するかどうか分からない「1カ所もしくは2カ所切断して,修復不可能になる」という前提の着物なので,最初から大枚をはたいて用意するなんてことはできません。
しかも着物が成功しないと帯なんて結べません。
ここで目を付けたのはリサイクル市場です。
いろんなところで仕入れてみましたが,主に

・ヤフオクなどのオークション
・メルカリ
・リサイクルショップ

を巡ってみました。

しつけ付きでも破格の値段のものばかりです。
リサイクルショップでも着物を扱っているところは多くはないですが,期間限定で半額,という催しに遭遇したこともあり,よくわからないけれどとりあえず買っとくか,という富豪買いができました。

切断前提なので,着丈とかはあまり関係ないし,
そもそもマリッコ155cmなので足りないってことはほぼないはず

着物と帯はとりあえずヤフオクでゲットしたものに犠牲になってもらうことにしました。
3月に着るので,加賀友禅の桜柄の正絹の附下に,プラチナ箔で銀色・桜文様の帯をチョイス。
しつけ付きに拘っても大した出費にはなりません。

着物本体・帯のほかに購入したものは
・正絹の長襦袢(メルカリ)
・和装スリップ(メルカリ)
・足袋(リサイクルショップ・新品)
・腰ひも多め(リサイクルショップ)
・帯枕・帯芯(リサイクルショップ・新品)
・礼装用草履とバッグのセット(メルカリ)
・帯締め・帯上げ(リサイクルショップ)
で,小物だけで6000円弱で揃えました。ここまでやったらもう後には引けません。
自分で自分の首を絞めていきます。笑

作り方の参考になったもの

今回,色々なサイトを参考にしましたが,とにかく皆さん秘密主義なのか作り方を懇切丁寧に載せてくれている方がほとんどいません。
「ちょっと紹介」と,制作過程を写真の載せてくださっているところを探しては疑問点を解決してゆき,時には特許のサイトを見ながら全体像を明らかにしていきます。
一口にセパレート着物や簡単着物といっても前述したように色々あり,そもそも訪問着や附下をセパレートにするという発想はあまりないようなのですが(多分あり得ないんでしょうが),「着たい」というモチベーションだけでなんとかしていきます。

本当に「簡単着物」と称するものは,着物本体に半衿をつけてしまったり(美容衿とか,仕立て衿みたいなもの),着物のなかに長襦袢の袖をつけてしまったり(いわゆる嘘つき袖というような)するようなのです。
最初は「着物スリップに仕立て衿と嘘つき袖を付けようかな」と思って用意をしましたが…

気になって色々調べると,「礼装に長襦袢なしはさすがにNG」らしく,そもそも着物を切断しようとしている分際なのに怖気づいて,そこは長襦袢に半衿を縫い付けて着ることにしました。

着物本体に関しては,
①上衣と下衣で分けた二部式,上衣を折り返すことでおはしょりっぽく見せる
②上衣と下衣で分け,さらにおはしょりをベルト式にした三部式
③上衣と下衣で分け,下衣におはしょりに見えるピラピラを付けた二部式
④着物は切らずに,子どもの着物のようにおはしょりを縫い付けて紐を付けた一部式

と,大きく4つの流れを見つけることができました。
④に関しては本が出ていて

Bitly

こちらがとても丁寧なのですが,そもそも着付けがきちんとできる方が前提なので,マリッコにはちょっとハードルが高かったです。
元に戻せる,という面では大変優れています。
ネットで見かける「ワンタッチ着物」というのは,このタイプが多いような気がします。

加工しようとする着物と,自分の背の高さで決めるようになると思います。
下衣のスカートの長さを取って,残った長さが長ければ三部式もできると思いますが,今思えば二部式でも充分のような気はします。

帯について

帯については,礼装の場合には前述のとおり「金銀でおめでたい文様の袋帯」一択だと思います。
それなら間違いがなさそうだと判断しました。
当然作り帯にします。
作り帯に関しては着物を切るほどハードルは高くなく,本も何冊か出ています。

これにもパターンが2つあり
①切って二部式の帯にする
②切らずに縫い留めることで作り帯にする

が見つかります。


今回は図書館で借りられた「和らく会」さんが出しているものを参考にしました。

Bitly

何とか無事に出来ましたが,折り紙が苦手なマリッコにはなかなかハードルが高く,果たして本当にこれで合っているのだろうか…と思いながら,針を1本犠牲にしつつ完成させました。
今でも,合っていたのかは分かりません。笑

二重太鼓の作り帯に関しては,前述の「自分サイズで作る~」にも手順が載っていましたが,同じ作り方ではないようです。

礼装の時に必要らしいもの

色々調べていくと新たな発見もあり,「礼装のときには,外を歩くときには道行を着る」という縛りがあるのを今回初めて知りました。
卒業式・入学式に適しているのは昔ながらの羽織なのか?と思っていましたが,道行が適しているとか。

世の中,みんなそんなこと知ってるの???

怖いんですけど

というわけで,知ってしまったら無視するわけにはいかない。
最寄りのリサイクルショップで慌てて購入した道行をひっかけていきました。

240円には見えない!
お母さんお買い物上手!

着付けるときに便利なサイト

長襦袢の着方は,すなおさんの「衿合わせ自由自在!長襦袢の衿を寝かせて女性らしい着付けにする方法」を参考にしました。

終わりに

子どものセレモニーを,着付けはできないし習うつもりもないけれどどうにか自分で着てみたくて色々調べてみた結果,を長々と記載しました。
結局作り方は載せないんかい!って感じですが,ここまで到達するのに結構時間がかかったのでこの経緯がどなたかの参考になれば,と思い。
これから,娘の入学式と七五三が控えているので,また違う着物でチャレンジしてみようと思います。
更新は随時していく予定です。

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